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プレゼンテーションを通して育む力とは?

子どもが、プレゼンテーションなんて学ぶ必要があるのか?と疑問に思われる方も多いかもしれません。会社など様々な場で「大人」は使う事が多いプレゼンテーションですが、今は大人だけに必要なスキルではなく、むしろコミュニケーション力や思考力、相手の立場で考えられる力、伝える力など「生きる力」の基礎を纏めて身に着けられる貴重な学びであると注目されています。そしてプレゼンテーションを通して「自己肯定感」を得られるようにもなります。

子どもの生きる力の育成のため、大人も共に考え取り組んでいくことが重要であると『イマ』提唱されています。子どもがプレゼンテーション?と思われずに是非、一度お子様方と取組んでみてください!お子様方の「力」にビックリするかもしれません!以下に作成指導に役立つ情報を掲載しますのでご参考にしてください。

まずはプレゼンテーションを通して育む力を確認することが大切です。子どものうちからプレゼンテーションに取り組むことで、児童生徒にはには以下の力が身に付きます。

●情報を読み取り、整理する力
●論理的思考力
●相手の立場で考える力

●情報を読み取り、整理する力

プレゼンテーションでは、既存の情報からどんなことを主張できるか、その主張を裏付けるにはどのようなデータが適切かを考えます。この作業を通し、情報を活用する力を伸ばすことができます。

●論理的思考力

プレゼンテーションでは、主張の根拠を示したり、相手に伝わりやすい話の構成を考えたりする必要があります。このため、論理的思考力を磨くことができます。

プレゼンテーションを聞く側も、発表内容に矛盾はないか等を意識して聞くことで、論理的に物事を捉える力が身に付きます。

●相手の立場で考える力

「聞き手が何を知りたいか」「聞き手に伝わる表現か」を考えることで、相手の立場で考える力も伸ばすことができます。この力は、事業を立ち上げたり商品を開発したりする際など、将来働く上でも役立ちます。

プレゼンテーションのフレームワーク3選

ここでは、プレゼンテーションの構成に役立つ3つのフレームワークをご紹介します。子どもたちが1から構成を考えると、プレゼンの作成に時間がかかりすぎる、必要な内容が抜けるといった問題があります。特にプレゼンに慣れていない段階では、ぜひ以下のフレームワークを参考にしてみてください。

●SDS(エスディーエス)法
●PREP(プレップ)法
●TAPS(タプス)法

プレゼンテーションのフレームワーク3選

●SDS(エスディーエス)法

SDS法では、「Summary(概要)」「Detail(詳細)」「Summary(結論)」の流れでプレゼンを行います。様々な場面で活用できる基本的なフレームワークで、短時間で要点を伝えられるのが特徴です。

以下は、SDS法を用いた説明の例です。

SDS法では、「Summary(概要)」「Detail(詳細)」「Summary(結論)」の流れでプレゼンを行います。様々な場面で活用できる基本的なフレームワークで、短時間で要点を伝えられるのが特徴です。

以下は、SDS法を用いた説明の例です。

Summary(概要)
今日は、トマトの魅力についてお話しします。トマトの魅力は、「栄養満点であること」「調理方法が多様であること」の2つです。

Detail(詳細)
まず、「栄養満点であること」についてです。トマトはリコピンやビタミンCが豊富であり、…。さらに、スープやパスタソースなど、「調理方法が多様であること」も魅力です。

Summary(結論)
このように、「栄養満点であること」と「調理方法が多様であること」がトマトの魅力です。

●PREP(プレップ)法

PREPとは、「Point(結論)」「Reason(理由)」「Example(例)」「Point(結論)」を表しています。SDS法の「D(詳細)」を「R(理由)」と「E(例)」に分けており、より詳しく伝えられる方法です。

以下は、PREP法を用いた説明の例です。

Point(結論)
トマトは、最も健康に良い野菜の一つです。

Reason(理由)
まず、リコピンが豊富に含まれているため、生活習慣病の予防につながります。さらに、ビタミンCも豊富であるため、美肌にも効果があります。

Example(例)
私の父は食生活が荒れていましたが、トマトを積極的に食べるようになってからは、生活習慣病になることなく、肌の調子も良くなりました。

Point(結論)
このように、トマトは私たちの健康に欠かせない野菜です。

PREP法.png

●TAPS(タプス)法

TAPSは「To Be(理想)」「As Is(現状)」「Problem(問題)」「Solution(解決策)」のことです。理想と現状の差を示し、その差の原因である問題の解決策を提示します。聞き手がプレゼンを自分ごととして捉えやすくなる方法であり、何かを提案する際におすすめのフレームワークです。

以下は、TAPS法を用いた説明の例です。

To Be(理想)
韓国アイドルのようなツヤツヤの肌に、誰もが憧れているのではないでしょうか。

As Is(現状)
しかし、どんなにスキンケアをしても肌が荒れてしまう方もいると思います。

Problem(問題)
忙しい生活では外食や中食が増え、野菜が不足しがちです。すると、ビタミンCも不足し、肌が荒れてしまうのです。

Solution(解決策)
そこでおすすめしたいのが、トマトを食べることです。トマトはビタミンCが豊富であるため、美肌効果があります。さらに、様々なレシピがあるため、意識しなくても摂取しやすいです。

TAPS.png
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